Bangladesh000-Kishoreganj(旧ブログ4-続き)

バングラデシュ津々浦々シリーズその4続き – 土地と田舎と彼女の物語

キショルゴンジの友人に会った。

彼女と会うのは2年半ぶりだった。最近よく眠れなくてにきびができて、と29歳の頬を触りながら、彼女は今の生活についてしゃべり始めた。
人権教育のNGOに勤めることになって、1年間バンコクに駐在していること。2年前に始めた障害教育の修士を取り終えたこと。次は法律の学位を取るつもりだということ。バンコクの任務が終わったらまたバングラに戻って人権教育のメディア担当をする予定だということ。奨学金の制度を作りたいということ。今は単身赴任だけど、夫とも仲良くやっていること。
自分が今までやってきたこととやりたかったことがやっとつながってきて充実しているということ。But..
キラキラした目で語りながら彼女はつづけた。But.. I needed to wait. For a long long time. 2年前に、私が忸怩たる思いで将来を焦っていたことを、覚えているでしょう?
ユーコ、あなたが旅に出たのはどうして?楽しかった?2年間、行ってよかった?

楽しかったよ。とてもとても。旅をしてみたかったというそれだけなんだけどね。と答えながら、物語は続いていくのだということを、それを信じるということを、忸怩たる思いで将来を焦っているときにこそ信じるのだということを、私は強く思った。とてもとても強く思った。

2015.3.4

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