ラテンこぼれ話(カーニバル)

ロドリゴが言ってた。
「カーニバルのことは、カーニバル限りのひみつ。っていうことわざがあってだな(We say ‘what happened in carnival stays in carnival’, haha)」
「へえ、さすがブラジル人」
「なんでもありなんだよ、俺らのカーニバルってのは」
うそかまことか。

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たしかに、その1週間はめちゃくちゃだった。海岸沿いの町サルバドールを練り歩くバンド(ブロコという)は、治安維持のためにバンドのまわりにロープを張っていたが、関係ない。
ロープのまわりには流血する男がいたし、半裸の女がいたし、キスをする男女がいた。街じゅうが音とリズムと潮風と半狂乱の群集に埋め尽くされて、大きなうねりになっていた。あれはもう、完全に動乱だった。
カーニバルが終わったらサルバドールはけろっとダルい日常に戻っていった。カーニバルのことは、カーニバル限りのひみつにします。

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ブラジル人の女の人は、歳食った人も綺麗な人も軒並み歯列矯正をしてる。そんなわけで矯正済みのイザが言ってた。
「ブラジルではね、カーニバル・ベイビーっつってね、12月生まれの子供が多いのよ(You know many Brazilians are born in December, we say ‘carnival babies’, haha)」
「?」
「ほら、カーニバルは2月だから」
「あーなるほど!ちなみにイザは何月生まれなの」
「私?12月w」
「w」
「妹も12月生まれ。弟も12月生まれ」
「・・・お父さんwお母さんw」
うそかまことか。

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「日本ではクリスマス・ベイビーってのがあって」
「・・・まさか、ユーコ、10月生まれというわけじゃ」
「w」
うそだよ。クリスマス・ベイビーなんて言わないよ。張り合ってみただけだよ。
とは言えず、私が10月生まれということだけ覚えてもらって、解散しました。

ハッピー・カーニバル!

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