日常の中の旅

乗換案内でバスや電車の時間を調べず、
ただ家を出て、バス停に行ってバスを待つ。すぐ来れば乗るし、なかなかバスが来ないときにはちょっと歩いて次のバス停まで行く、商店やコンビニを冷やかす。道路標識を読む。
路傍のベンチに座って白く硬い今日の空を見上げる。まるで石が敷き詰められているようだ。重いな。重い。ブーツのかかとを鳴らし、また立ち上がる。

そうやって結局、目的地まで歩いて行ってしまう。途中の古本屋で徒然草を買った。あれ、目的ってなんなんだっけ?